本日は、平成30年(2018年)3月16日水曜日
【東京・四ツ谷の経営コンサルタント
元キーエンス(→アンリツ)社員、中小企業診断士の立石です】

ただいまのキーエンス。
新卒採用においては、
我々の就活時代と異なり、
難関とされる学校に在籍される方が、
多数応募されていることでしょう。

ただ、難関大学出身というキャリアのみで
その後の人生を、安穏に過ごしたいと思う方には
キーエンスを、おススメできません。
おわかりの通り、キーエンスで評価されるには、
学歴は考慮されないからです(完全実力主義)。
只今も、学閥などはありえないと思います。

とにかく、入社したその日から
「よく考えて行動して成果を出すこと」が、求められると思います。
そういう意味で、ロジカルシンキング(論理的思考)の学生さんは、
有利だと思います。

私見ですが、ロジカルシンキング(論理的思考)とともに
ビジネスマンに備わっていれば、なお有利なのが、
クリティカル・シンキング(批判的思考)だと思います。
ただし、文字通りに、何でも批判・否定していいという考え方は、
オススメいたしません。

実社会での、困った人を例に出します
(きっと、キーエンス以外の会社には、少なからず存在するでしょう)。
それは『全く考えていない人物からの批判』です。
考えているか、考えていないかの判断は、
対案・代替案を持っているか・否かで、おおよその見当がつきます。

批判のみで、対案・代替案を出さない人物は、
正直言って、考えずに黙っている(会議で発言しない)人物より
性質(タチ)が悪いです(最悪)。
人材ならぬ、いわゆる「人罪」のボトム層です。

何度か綴りましたが、
約30年前(1987年:昭和62年)キーエンスに入社した初日。
全員に実施された【行動指針】の筆記テスト
(求められたのは、句読点を含め一字一句正確に記述)。
キーエンスに勤務していた当時、クリティカル・シンキングという用語は、
社内で聞いたことがないです。

ところが、文言は違えども、
その【行動指針】の中に、
『正しい』クリティカル・シンキング(批判的思考)の要素が
入っているのであります。
創業者が作成した【キーエンスの行動指針】は、やはり洗練されています。

時々、当ブログに登場している
キーエンス同期で、唯一の「難関大学出身の方。
たまに会合で話す場合があります。

見事に一致
『くだらねえ』

現在、企業業績の伸長を目指すというサービスが、あまた存在しています。
あれこれのサービス内容を談義するシーンで、
性格も思考も全く違う両者ですが、見事に一致するのが、
『(このサービスは)くだらねえ』。
『くだらねえ』に続くのは、
(導入費用は、勉強代として捨てるのも良し)
しかし、
そんなくだらねえこと、続けていたら、

残業は減らないし、

業績も上がらず(利益も上がらず)、

結局、年収が増える可能性も低い・・・

可能性が高いのは、ただ体を壊すことのみだろう

再度注目されている

【労働生産性の向上】なんて、ゆめまぼろし・・・

彼と見事に意見が一致するのは、
キーエンスで『正しい』クリティカル・シンキングを
養われたからに違い無いです。
もちろん、批判する以上、私も同期も
それぞれが効果的な対案・代替案を出すことができます。

『正しい』クリティカル・シンキングの必要性に
ようやく気付かれた、ただいまの企業

派手な宣伝に流されたり、
ライバル会社が採用しているようだとの理由で、
システムを導入したものの、
ちっとも【労働生産性の向上】につながらない・・・
そういった、四苦八苦している会社が相当数あります。
全くもって、お気の毒です。

ついに、導入する前と導入後の見直しについても
『正しい』クリティカル・シンキングが求められる時代と
なりました。
それを、痛感されている経営トップが、たくさんいらっしゃいます。

そして、社内で正しい批判をできない経営幹部の方に、申し上げます。
外部の人物(経営コンサルタント)に、意見を求めるのも一計。
とにかく、会社は利益を上げることが重要なのです。
代替案を含め、お困りであれば
是非ご相談して頂ければと思います。