本日は、平成30年(2018年)1月08日月曜日(祝日)
【東京・四ツ谷の経営コンサルタント 元キーエンス(→アンリツ)社員、
中小企業診断士の立石です】
昨年末、事務所恒例の大掃除実施。
それでも処分できないものがあります。
そのひとつが、アンリツ勤務時代の顧客(社長さん)から頂いた、
約30年近く前のアンリツ・カタログファイル。
キーエンス退職後、ライバルのアンリツに転職し
その後キーエンスと、販売競争をした商品の数々が記載されています。
(ファイルを頂けた経緯の記事は、>>>コチラをクリックしてください)。
私にとって宝物である、このファイルを久々に開いてみました。
以前、入社後に商品企画した機器の一部ついては綴りました。
(記事は、>>>初めての商品企画:コチラと
>>>現在のスマホのような使い勝手:コチラを、クリックしてください)
年末の大掃除後、キーエンス勤務時代に、
精度で圧倒された、アンリツの機器を眺めていました。
当時が懐かしくなって、ご参考までにご紹介したいと思います。
その機器は、1988年(昭和63年)に発売されたものです
(いま現在は、さすがに販売されていないと思いますが、
30年経った只今も色褪せません。
というのは、その精度たるや
いまどきの、市場要求をも十分充たす商品だと思うからです)。
何回かにわけて、綴って参ります。
光マイクロ®
いわゆる【レーザ光を用いた非接触変位計】
【光マイクロ】®は、アンリツ株式会社の登録商標®です。
レーザ光を用いた非接触変位計であります
(細かくなりますが、原理は三角測量方式)。
測定機器に詳しい方からは、
マイクロって?マイクロメータ(直径や厚みを測定する機器)では?
という疑問がでると思います。
実は、当時のアンリツは、
『電子マイクロメータ』という商品名で
接触式変位計を販売していました。
その光(レーザ)版ということで、
【光マイクロ】®という商品名になったようです。
当時、アンリツは創業100年を目前にした歴史ある企業。
キーエンスが創業した1974年に、
アンリツはこの光マイクロの開発を完了していたようです
そして広く外販。
この分野では、アンリツが高精度タイプ(250~300万円前後)で独走。
↓
1987年私がキーエンスに新卒入社・・・アンリツと同じ原理の商品がありました。
小型・低価格、但し精度が及ばない。
入社2年目 キーエンスが同等品を133万で発売(期待が大きかったのですが)
↓
即時(まるで、タイミングを合わせるがごとく)、
アンリツが更なる高精度・低価格(100万円以下)となる新製品を投入
(個人的に『アンリツ・ショック』と呼んでいました。
その当時の衝撃を、記事に綴っています。
>>>コチラをクリックしてください)
↓
それでも、キーエンス勤務時代は、善戦したと思います。
既に綴りましたが、キーエンスはフツーの会社と違って
「価格・精度が不利だからと、放棄は許されない」のです
(詳しくは、>>>コチラをクリックしてください)。
↓
翌年キーエンスを退職。
まさか、そのライバル会社であるアンリツに転職するとは夢にも思わず・・・
(キーエンス退職後の就活については、>>>コチラをクリックしてください)
キーエンス勤務時代に圧倒された
アンリツの【光マイクロ】®とは
以下の写真や記事は、
光マイクロ 総合カタログ CAT.NO.46368-2からの抜粋・引用となります。
photo:カタログP2頁より抜粋
photo:カタログP14頁より抜粋
上の写真がセンサ部・専用のケーブルを介して下の写真の表示部(操作・測定・出力)と接続します。
何が、凄いのか?
転職活動中、ライバル会社に就職などありえないと悟りましたが・・・そんな中、
ふと思い出した、憧れの製品を展開するアンリツとは?
卓越した性能、もちろん数値規格があります(ご紹介する予定です)。
そして、アンリツに転職後、
この機器を実際に開発・設計したエンジニアとの対面。
やり取りの際に、初めて学んだ
計測機器を開発・市場投入することの奥深さ、
圧倒されたことなどを、次回から綴りたいと思います。
もちろん、これまで通りに技術的な内容に深追いせず、
「わかりやすく」を心がけます。
是非ご期待ください。