本日は、平成29年(2017年)7月12日水曜日
【東京・四ツ谷の経営コンサルタント 元キーエンス社員、中小企業診断士の立石です】
本日は、経営コンサルタントとして国が認める唯一の国家資格『中小企業診断士』として独立すること、その現実について私見を綴ります。
中小企業診断士に関連する用語で、独立して活動する【独立診断士】と、反対の【企業内診断士】という名称があるようですね。【企業内診断士】とは、会社にお勤めの方で、『中小企業診断士』の資格を取得されても、即退職・独立の道を選ばないという方々です(世間には、相当数いらっしゃるようです)。
独立されない理由の大半は、現在の会社勤務の方が安定している(報酬が高い等も含む)からだとも、言われているようです。
つまり、中小企業診断士として独立すれば、現在より間違いなく生活が苦しくなるだろうと、お考えだからだと思います。
かなり偏った考えだと思いますが【中小企業診断士という資格で、絶対に食べていけない】なんて、言い切られることも、あるようですね。
ただ、これは完全なる流布(間違い)です。
そう反論できる理由は、ごく少数かもしれませんが、ずっと生業にしている私がいるからです。
その私から、実情を語ることをお許し頂ければ、少しトーンを落として
【中小企業診断士の資格だけで、食べていくことは難しい】というあたりが、妥当だと思います。
中小企業診断士協会にも入会していない【ピン診断士】の生きざま
私は、いわゆる【企業内診断士】の経験がございません。
会社勤務卒業後に独立。
【BtoB(企業間取引)・製造(卸)業・訪問セールス型企業】支援専門の経営コンサルタントとして活動、その後中小企業診断士の資格を取得、そして中小企業診断士事務所開設という手順を踏んでいます。
日頃、よく質問されるのが『中小企業診断士協会に入会されていますか?』
正直に、答えは【NO】です。
協会に入会すると、いろいろなメリットがあると聞かされています。
「仕事が回ってくる?」なんて、ありがたい噂(いや事実?:経験がないので、真偽についてはわかりかねます)もあります。
私が入会しない理由ですが、中小企業診断士協会に対して、批判的な立場であるということもありません。
単に入会の機を逸して、そのまま現在に至っているだけの話です。
実際に、協会に入会しなくても自由に活動ができる・・・中小企業診断士というのは、他の士業の方とは、やや勝手が違うみたいです。
では、独立、協会にも入会しない、ピンの私が中小企業診断士として継続的に活動できる、その理由を綴ります。
いま思い返せば、すべて「人脈」のおかげだと思います。とにかく、ありがたいとしか申しようがありません。
周囲は【天界にいらっしゃるような方】ばかり
経営コンサルタントとして活動している現在。
販路のマッチングや、技術提携等では、私を知る方(特にアンリツ勤務時代にお世話になった先輩方、納入先、仕入先、そしてコンサルティング先)同士をお引き合わせするシーンとなります。BtoB(企業間取引)・製造(卸売)業を専門としていますので、マッチングについては比較的簡単に実現できます。そのマッチングの後に、新たなクライアントをご紹介頂いたりする場合もあります。
マッチングの場面では、残念ながら私宛ではなく、紹介された方それぞれが、相手の方を「立派な方、すばらしい方」とお褒め頂きます。
その秘訣は「私の人徳のおかげです」・・・・・・(一度は言ってみたかっただけで、みなさまの予想通り、決してそうではありません)。
今回も、かつて綴ったキーエンス関連の記事(コチラをクリックしてください)と同様、「私が人より記憶力がいいからです」と同じギャグ(失笑)です。
確かに、私がご紹介する方々は、天界にいらっしゃるような方ばかり。対して、私は天界の方と関わっているものの、孫悟空のようなものです(しかも、頭の輪が外されない修行中の身)。
ありがたい人脈を構築できた秘訣
私が会社勤務時代、ある社長さんから頂いたアドバイスです。それが活きています。
『独立すれば、人脈がより重要だと気付くはず。独立して資金が少ないうちは
八方美人のスタンスでは、経営が成り立たない』。
『では、立派な方だけを求めればいいのでは?という思考になるが、現実はそうはならない。露骨な選別をやっていると、周囲からは、利だけで動く心根の悪い奴だと見られるだけ』。
『だからこそ・・・しなさい(・・・なら簡単。誰でもできることでしょう)』と。
・・・の部分は、ノウハウなので省略させて頂きます。
独立してから、このアドバイスを忠実に、愚直に実行してきただけで、
今日があるのです。この社長さんも、もちろん天界にいらっしゃるような方です。おつきあい頂いている方には、いつも心から感謝しています。