本日は、平成29年(2017年)4月13日木曜日
【東京・四ツ谷の経営コンサルタント 元キーエンス社員、中小企業診断士の立石です】

平成29年度の中小企業診断士試験。一般社団法人中小企業診断協会のホームページを拝見すると、
第1次試験は、本年度も8月に実施されるようですね。
なお、試験案内配布・申込受付期間は平成29年5月2日(火)~5月31日(水)とのことです。

本日は、私が経営コンサルタントとして国が認める唯一の国家資格『中小企業診断士』を取得した理由を綴ります。
皆さまにとっては単なる他人事ですが、よろしければ最後までおつきあいください。

前回(記事はコチラをクリックしてください)、「社会への貢献」という視点も持って、
中小企業診断士として活動していると申し上げました(これは本当です)。
では、資格取得を目指した理由も、「社会への貢献」の為と言ってしまえばカッコイイですが、
残念ながら事実は異なります(そこまでの善人気取りや、あとだしの主張などは
いたしません)。

私が、会社勤めを卒業したのが30歳代半ば。
21世紀初頭に、経営コンサルタントとして活動開始。
経営コンサルタント業を開始するにあたって、原則として資格が必要ないことは、
当時も現在も同じです。
以来10年近くは、あらゆる資格取得について、全く興味を持たないありさまでした。
それでも業務には、特に支障などありませんでした。

当時、クライアントの新規獲得については、口コミ(紹介)がメイン。
クライアントのお知り合いの社長さんのご紹介という、とてもありがたい流れで、
「どこか怪しい」という、第一関門はスルーされます。

中小企業診断士の資格はお持ちですか?

ところが、忘れもしない2009年の夏。ご紹介頂いた社長さんとの初回面談で、
ひとつの質問を受けました。
中小企業診断士の資格はお持ちですか?」
もちろん、私の答えは素直に「いいえ」です。
結局、こちらの企業からは、コンサルティングの業務依頼はありませんでした。
(・・・中小企業診断士って、会社勤めの時にチラリと聞いたことあるけれど、
そんな重要な資格だったっけ?)
すぐさま、受験指導の予備校で通学コースのパンフレットを頂き、研究開始。
中小企業診断士試験が新試験制度となっていると記載されていました
(この資格。弁護士や公認会計士ほどの超難関ではないが、
そう簡単に合格できる資格でもなさそうだ・・・
1次試験と2次試験があり、それぞれの合格率は概ね20%前後の実績、
あえて単純化すると、トータル100人受験したとして、
ストレート合格者が4人前後という狭き門。
2次試験はマークシートでなく筆記試験
・・・まるで、国公立大学の入学試験のようなイメージでした)。
社長さんが「中小企業診断士」という資格に興味をもたれ、
ある意味こだわりを持たれたことも、少しわかるようになりました。

また、こちらの予備校に通学されている方の大多数は、
行政書士、社会保険労務士を目指す方と同じく、
(終日学業に専念でなく)働きながら、合格を目指している現状も理解しました。

経営コンサルタントの基本マナー 社長さんの質問には正確に答えること

社長さんから「中小企業診断士の資格はお持ちですか?」の質問に対して、
「中小企業診断士が、実際の実務に長けているとは限らない」という答えは、
中小企業診断士でない方の売込みを兼ねた、正しい意見かもしれませんが、答えになっていないですね。
経営コンサルタントとして、資質を疑われるかもしれません。。
正確な答えは、もちろん「はい」または「いいえ」のみです。
「いいえ」の答えをした私は、その秋から、経営コンサルタントの仕事をつづけながら、
来年度の試験合格を目指す、受験指導の予備校に通学することを決意しました(10月開講のコース)。

確かに、中小企業診断士の資格を持つ経営コンサルタントが、
すべて優秀であるとは限りません。
いわゆるバラツキ(優秀・普通・イマイチ・残念)は、人である以上、
中小企業診断士、経営コンサルタントに限らず世間一般のことであり、
どこの会社でもあることです。
(他社より)やや高いレベルで、バラツキが限りなく小さいのは、
私が新卒入社したキーエンスの社員ぐらいだと思います。
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中小企業診断士としての体感。少なくともデメリットは回避したい・回避できた・・・

企業間取引では、いまや相手方にウェブサイトが有るか・否かを、チェックされるのが
当然のようになっています。
自社にウェブサイトが有るから新規取引先が増えるなんて話は、ほぼ夢物語ですが、
ウェブサイトが無いために、商談が不利になるという事態があることは、否めないと思います。
同じく、中小企業診断士となった私は、
中小企業診断士だから、コンサルティング業務の依頼が増えた、
経営コンサルタントとして、更に評価が高くなったという体感はありません。
あくまで、経営コンサルタントとして必要最低限の、知識レベルがある証。
(もちろん、実務能力とは別のものです)。
ただ、中小企業診断士ということで、ウェブサイトの準備と同様、
余計なマイナスイメージを、回避できたのだと思います。
そして、余談ですが実際のウェブサイトも必要だと気付き、
構築して、現在に至っているのであります。

まだまだ知名度が低い?中小企業診断士

受験1年目、2次試験(筆記試験)に不合格。
受験2年目、会社勤め(アンリツ)時代に大変お世話になった大先輩のおふたりと、
会合の機会を頂いたその場で、
「えっ?中小企業診断士を目指しているの?、中小企業診断士って、我々の時代は・・・」と、
やや怪訝(けげん)そうな表情をされました。

でも、私と同様、中小企業診断士の新試験制度について、後で調べられたようで
「合格するには大変な資格だな」と、ご理解と激励を頂きました。
これまでの人生で、最も辛かった受験は、大学受験であることに変わりありませんでしたが、
40歳半ばでの新たな受験は、正直言って結構キツイものでありました。
そして中小企業診断士試験合格直後。その先輩おふたりから宴席にお招き頂いたことは、今も忘れません。

私の中小企業診断士試験受験時代、
ご指導頂いた予備校の恩師が、おっしゃられた貴重なお言葉、
なるほど!中小企業診断士だからこそ(できるのですね)と言われる活動を行って欲しい』は、
知名度とともに中小企業診断士の地位向上を切に願われた、お言葉だったのかもしれません。

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