本日は、平成26年(2014年)9月28日日曜日
【東京・四ツ谷の経営コンサルタント 中小企業診断士の立石です】

土日・祝日のテーマは「バラエティ」です。先週に引き続き、私が新卒で入社した株式会社キーエンスの話題です。当時のキーエンスは中小企業から大企業へ飛躍する頃でありました。現代の中小企業経営者に参考になることも多いと思います。私の頭の中の記憶を綴りますが、もう四半世紀以上過ぎたので、ボンヤリした内容かもしれません。キーエンスを退職して、当時のライバル会社に転職した後も含めて、最近は何事につけ日記を書いておけばよかったと後悔する日々です(笑)

キーエンスに在職中、休日出勤というのは皆無だったと思います。ただ私の場合は、営業所から長距離の地区を担当していたため(関連記事はコチラ)、営業車で夜の高速道路を走り、金曜夜の帰着が午前0時を回る(正確には休日の土曜帰着)こともありました。最も遅い帰着が「深夜1:00」(以前のブログに綴りました)。休日勤務というのは、その程度のことで、朝から休日出勤という経験がありません。また、入社した当時は月の最終土曜日が全社出勤でしたが、日曜日に事務所で仕事という記憶がほとんどありません。唯一、お客さまのご要望で、月曜日の打合せ訪問の際には、日曜夕方から営業車で出発という移動があっただけです。日曜夕方から出発というのは、キツイようですが、個人的にはその方が楽だったと思います。というのも、月曜朝は午前8時より全員参加のミーティングが、いつのまにやら定例となってしまい、正直ウンザリだったからです。
オンとオフ(勤務と休日)のメリハリのあったキーエンスでありましたが、日曜日の夜は明日からの勤務に備え、無茶なことはしなかったと思います。特に土曜日が出勤日の翌日曜日は「ただ身体を休めるのみ」でした。夕食後は、当時の娯楽の主流であるテレビを見て時間を過ごしていました。長寿番組であった、誰もが知る音楽番組をみながらオフタイマーにして、23時すぎには就寝していたと思います。そして翌朝7:00に起床。朝8時の全員参加のミーティングに間に合うよう、徒歩通勤で営業所に向かいます。営業所に入って、朝8時ちょうどに、外の施設のどこからかチャイムの音が聞こえます。すると、誰が集合をかけることもなく(反射的に)全員が会議室にむかい着席します。私自身は、キャリアを重ねるたびに成績も上向き加減で無関係だったのですが、ほんの数分の間ですが「嵐の過ぎ去るのを待つ方」も、いらっしゃいました。あくまで個人的な所感ですが、さながら、最精鋭がそろう最前戦の部隊に政治将校が参加するシーンそのものです。

キーエンスを退職してから翌年に、同じ営業所に配属された凄腕の新卒同期がキーエンスを退職。私に公言した通り「石の上にも3年」を見事に貫徹されました。その後、彼の結婚式に招かれた時のことだと思います。顔を知る営業所の何名かは、キーエンスを去っていました。久々に再開した宴席。誰かが「キーエンス勤務時代の日曜の夜。毎週(視聴率の高い)お笑い中心のバラエティ番組にチャンネルをあわせるものの、何かおもしろい内容だろうけど、(うつつの状態のせいか?)全く笑わない自分がいる」とお話しされました。その通りとばかりに失笑してしまいました。もちろん退職したからこそ、話せる内容でもあります。
アンリツに転職してからも、確かに日曜の夜は嬉しいものではありませんでしたが、「明日は、これとこれをやろう、他部門に依頼することはコレ」と、毎週必ず何項目かをメモをしていたと思います。そして誰にも強制されず、始業時間より1時間早い7時30分すぎには出社。転職してからは、電車通勤であったので起床時間は午前6時前。体力的にはキーエンスよりキツイはずです。それでもモチベーションでは、キーエンス時代とは間違いなく違っていたはずです。当時の私は、対キーエンスを含む販売競争について「完全なる勝利」を確信したのでありました。ところが、そうは簡単にはいかないのであります>

『元キーエンス社員の回想、通算100回』にして、学生さんむけ、社会人むけ、そして経営トップ・事業責任者むけの記事をまとめてみました(コチラをクリックしてください)。