本日は、平成25年(2013年)9月23日月曜日(祝日)
【東京・四ツ谷の経営コンサルタント 中小企業診断士の立石です】

祝日ですが、来月実施される
中小企業診断士 2次試験の話題です。
今回もすべて私見・個人的感想です。

前回も記述しましたが、2次試験は、
過去問にトライされるとわかることですが
80分では、時間が足りないですね。

合格者で、すべての設問に完璧な解答をしてる方は
ごくわずかだと思います。

必要なのは優先順位。
注力すべき設問と、適当に解答する設問とに
わけて対応したほうが賢明なはずです。

本日は
第一問から「順を追って、確実に解答する」が
失敗するケースです。

過去問を引用します。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
平成21年 事例3 木製家具製造業
第1問
低迷する木製家具業界にあって、C社は安定的な業績を維持している。その考えら
れる理由を120字以内で述べよ。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
この設問は、わりと簡単に解答記入できるはずです。
もちろん、候補がたくさんあって悩むと思いますが…
注意したいのは、完璧な解答を求めて、時間を費やしてしまうこと。
その時点で、不合格になると思います。

実は、この設問。上記の記述で省略しましたが
なんと(配点10点)なのです。

100字で20点の場合も多いのに、
こういう「罠」に、
ひっかかってはダメです。

「悩まず」、つまり「時間をかけず」です。
あまり考えずに書いて5点程度。
じっくり時間をかけても
満点は無理なはずです。

合格者と不合格者で、差がつかない設問と考えるのが妥当です。
時間は他の設問に、温存しておくべきなのです。

こういうのを、トップの設問にもってくるのが、
「相対評価で、ひとりでに差がつく出題者の工夫」だと
思っています。

まるで1次試験の「経済学の時間配分」の致命的なミスを
彷彿させますね
(→関連記事はコチラ)   

「相対評価で、ひとりでに差がつく出題者の工夫」。
もちろん、私の私見ですが
次回は、他の事例にまたがる
その「工夫」を、
私が合格した平成23年度のケースで、綴ってみます。