本日は、平成25年(2013年)1月25日金曜日
【東京・四ツ谷の経営コンサルタント 中小企業診断士の立石です】

本日は、初めてのカテゴリー。
資材調達の分野で「機械加工品」の話題です。
簡単な計算で理解できます。

欲しい部品の図面をお渡しして
機械加工の部品(切削、板金)等を
購入するケースを想定してください。

ピンと来ない方は、町工場とのお取引で
加工された部品を購入する…といえば
連想できると思います。

機械加工部品は、簡単な仕様の場合、
一括で数量がまとまると
海外に発注されるケースが大半なようです。
(コストで国内企業は太刀打ちできないのです)。

しかし、小口の数量では
海を越えての輸送費用等を考慮すると
いまなお国内企業への発注は継続されています。

今回は、その小口発注ケースでの
取引先選定の話題です。

国内企業は当たり前のように
品質や納期は、優秀です。

また、経験を積んでくれば、
市場の相場価格がわかってきますが、
ほとんどの加工業者さんは、
「適正な価格」を提示されていると思います。

通常、小売店で
みなさまが買い物をされる場合、
商品1個あたりの価格が、1,000円であると、
10個買えば、10,000円
20個買えば、20,000円・・・と単純に
比例的な総額になります。

ところが、
加工業者さんの大半は、
予め、値引きの要請をしていなくても
数量が増えるたびに
単価が安くなってきます。

以下のお見積書は
バーチャル(架空)です。

それをもとに、
「頭の体操」を。

【見積書】送料や消費税等は別途。
当初、
購入数量が未定なので
予想される最小数量と最大数量で見積書を頂いたところ
10個一括注文で 50,000円 (つまり1個あたり、5,000円)
30個一括注文で 120,000円 (つまり1個あたり、4,000円)
もちろん単価の下がり具合は、あくまで一例です

ここからが、
継続的な取引を行うために、
長くつきあえる誠実な業者さんの見分け方です
(もちろん私見です)

重要な点は、
スキあれば儲けてやろう…という業者さんは回避して
【正直な価格】で対応している業者さん選びです。

上記【見積書】にて。
発注段階で
※25個注文した場合、1個あたりの価格は?

もし
「1個あたり、4,500円」と回答されたら
うっかり計算ミスの場合を除き、
信頼のおけない業者さんだな…と
私は判断いたします。

<お尋ねする内容>
みなさまへ
本日は計算だけのロジックで答えられます。

上記
※25個注文した場合、1個あたりの価格は?
いくらになるか計算してください。
【正直な価格】は、ひとつだけです。

[追伸] 値引き要請について。
機械加工業者さんは、零細な加工業者さんが多いです。
よほど市場の相場価格から乖離(かいり)していない限り、
値引き要請は難しいものです。
小口案件で継続取引を実施したいなら、
ウエットな人間関係も重視すべきだと思います。

一方、
価格帯10~100万の電気計装品(標準品かつ量産品)製造の
大手会社さんの中で、
昨今のデフレ経済下でも
クールに利益を稼ぐ取引先がお相手なら、
発注の際、コストダウンにご協力頂いてもよさそうですね。

ごくフツーの発想です。
もちろん「ただ値引いてください」では
とりあってくれないはず。戦術が必要です。
ちょいと知恵がいると思います。
そのあたりは、また後日。