本日は、令和2年(2020年)12月1日(火)
【マーケティング&セールス/B2B(BtoB:企業間取引)
製造業(卸売業)専門の経営コンサルタント(中小企業診断士)、
元キーエンス(→アンリツ)社員の立石です】
前回の続きです。
アンリツ勤務時代、(半ば強制的に参加させられた)管理職候補生が集まる宿泊研修、
その初日の出来事を綴ります。
この研修のおかげで、退職後に経営コンサルタントとして
活動できると確信した次第です(もちろん反面教師)。
前評判通りに態度の大きい(むしろ不遜)
外部から招へいされた講師。
『まず各自の自己紹介と、日頃、後輩にどういった方針で教育・指導しているか?答えて頂く』
受講生ひとりひとりが順番に回答します。
そのたびに『そんなことだからダメなんだ、この会社は伸びないんだ』と
大声でがなりたてる。何を答えても結局叱責されるのみ。
開始10分で、内容の無いくだらない研修だと悟りました。
・・・最近は減りましたが、これは研修開始冒頭に(つかみの部分)、
たまに見られる手法のひとつです。
本来講師は、この先『ためになる情報】【役立つ情報】を提供するのが王道です。
講師によっては【笑いを取る】方もいます。
それを契機に、受講生の方が研修に真剣に取り組むわけです。
一方、大したスキルやノウハウの無い講師の場合は、
【叱責】で相手を完全否定、つまり講師に服従させて、やりたい放題に運営する手口なのです。
最近問題になっている、ブラック企業の新人研修に似ていますね。
私の順番まで、もう少し時間があります。
回答でなく、どう対応するか考えました。
(こんなクダらん研修でも、管理職というニンジンがぶら下がっているから
皆さん、ずっと黙って耐え忍ぶのかな?・・・
私は退職するので、傍観者の立場もあり。むしろ関係無いとも言えますが、
アンリツはお世話になった会社。
私がチョイと悪役になろうかと)。
いわゆる【釣り】を選択
ついに私の番が来ました。
逡巡した結果、仕掛けることにしました。
最近のネット用語では、【釣り】という表現が妥当でしょうか?
『私の指導方針は、具体的な指導で、まずは小さい成功を繰り返し体験させて自信を持たせる。
その後は自ら考えて・飛躍させることを目指しています』
ここで、不遜講師が
『成功体験だと?!そんな成功体験にあぐらをかいているから
この会社は伸びないんだ!ハイ次の方』
(オッ!かかった!ものの見事に)
私はここで挙手
『ちょっといいですか?なぜダメなのですか?
成功体験に浸れといった発言をしましたか?』
不遜講師は、一瞬息がつまります。
答えが返ってこないので
私は『きちんと聞かれていますか?』と詰問します。
対して、不遜講師が語ったのは
『時間が無いので次に進みます』と
隣の方を指名。
(逃げる?:笑)
ここで私は、聞こえるように畳みかけました。
『研修なんだから、講師は質問にきちんと答えないと』と
まるで国会の不規則発言(笑)。
それでも私を無視して、先に進みます。
一巡して、いよいよ筆記試験です。
先日綴った課題図書(ハードカバー300ページ以上)内容を問うとのことでした。
不遜講師は『課題図書を熟読していない者は、ロクな点数をとれませんから』と
私を睨むようにして語りました。
(心の中で、ハイ30ページ読んで廃棄しました)。
先輩方が心配してくださった筆記試験。
採点結果は次回に。