本日は、平成25年(2013年)2月14日木曜日
【東京・四ツ谷の経営コンサルタント 中小企業診断士の立石です】

バレンタインデーにちなんで?
お菓子系の話題といたします。

但し内容は、ブログで初めての
技術的な話題です。

といっても、文系の私が
お話しする内容ですので
頭の体操レベルです。

今回も事例形式です。
下記に登場する企業や人物、
製造機械、製品の規格、
検査機器等は
すべてバーチャル(架空)です

【バーチャル企業の事例】
あるお菓子の製造会社では、
まあるいチョコレートケーキを
大量に生産しています。

作られたケーキが
ベルトコンベアーを
次々に流れてきます。

ケーキの大きさを
一定になるよう努力しているのですが
この工場のケーキ製造機械は

たまに直径のサイズが
小さすぎるものが作られてしまいます。
重量は同じなのですが、
これは不良品の扱いとされています。

うっかり不良品を出荷してしまい、
お客さまから、たびたび
クレームが寄せられていました。

対策として、
ある会社の検査装置を
1台購入しました。
この装置は優れものです。

カメラが流れてくる
製品の直径を
一個ずつ自動チェックします。
・サイズの小さい不良品は
絶対に見逃さない。
・ひとつひとつの製品を
判定した際に、
外部に出力がでます。
【良品】あるいは【不良品】の判定出力

→工場の担当者が、
この【不良品】の判定出力を利用して
コンベアーの別ルートに
はじき出す仕組みを使って、
不良品が出荷されないように
工夫しました(イメージは
鉄道線路の自動ポイント切り替え)。

導入の結果、
お客さまからの
サイズによるクレームがゼロ。
不良品出荷防止に成功しました。

ところが、
この検査装置に
思わぬ欠点があることが
判明しました。

「慎重に判断する」ようになっていて、
良品か?不良品か?の
微妙なサイズで「悩んでしまう」場合、
良品を「不良品」と
判定してしまう点です。

つまり不良品出荷は
ゼロなのですが、
良品を不良品としてしまう場合があり
ロスが生じているのです。

ということで、
次の課題は歩留まり向上です。

機器が「悩んでしまう」サイズの
【良品】のひとつを
何度も繰り返し判定させる
実験をしました。

すると
「良品」と判定したり・・・
「不良品」と判定したり・・・とあいまい。
判定については
都度悩んでいるようです。

ここで、
【微妙なサイズの良品】を
きちんと「良品」と
判定できれば大成功です。

前段階の
不良品出荷ゼロ達成で
お客さまからお褒めを頂いて、
大喜びした社長。
この機器を2台追加発注しました。

1台は故障時の予備。
もう1台は機器を修理期間中の
更なる予備。

工場担当者が
追加された2台について
同じ実験を行いました。
ともに
最初に導入した機器と同じ性能です。
・不良品は絶対見逃さない。
・【微妙なサイズの良品】は
最初に導入した機器と同じく
「良品」と判定したり・・・
「不良品」と判定したり・・・と
同様にあいまいです。

<お尋ねする内容>
みなさまへ。

ここで
歩留まり向上の為、
この検査機器を
うまく使いこなす提案を
してください。

せっかく購入したので
予備用といわず
3台並べて使います。

良品を不良品としてしまう判定を
理論上減少させる仕組みの提案です。

なお、検査機器自体の
判定性能を向上させることは
不可能であるとします。

ヒント
・3台の機器それぞれの
判定の信号を利用します。
・微妙なサイズの判定が
あいまいですが、
この機器の強みは
3台共通して
「不良品は絶対に見逃さない」
ということです。

以上
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
電気のシーケンス制御を
学んでいる方にとっては、
簡単すぎて、失笑されると思いますが、
ご容赦ください。

私のような文系の方も、
今回は提案ですので
是非トライしてみてください。

再掲いたします。
みなさまへ。

上記バーチャル企業において、
歩留まり向上の為、
この検査機器を
うまく使いこなす提案を
してください。