本日は、令和2年(2020年)7月18日(土)
【東京・四ツ谷の経営コンサルタント
元キーエンス(→アンリツ)社員、
中小企業診断士の立石です】

今後予想されるかもしれない不況期には、毎度の退職勧奨・希望退職募集とともに、
厳しい話ですが、雇用を守るという建前のもと、
自主退職を期待するような、異動(イヤがらせ?)も実施されます。

一般の企業で、営業部門以外に所属される方の多くが、
もっとも【異動したくない】先が、その営業部門でありましょう。

特に、ミドル世代以上が管理職でなく
訪問したお客さまと折衝する前線の営業スタッフの業務を
命じられたら、驚天動地(きょうてんどうち)。
しかも、自身の教育係が年下だった場合、
目の前が真っ暗というケースも。
ただ、引く手あまたの希少な人財の方を除き、現在の環境下で退職するのは損かな?という印象です。
スキルアップ完了まで、会社に踏みとどまるのが無難であるかもしれません。

アンリツ勤務時代に見聞した実話を、下記に綴ります。

20年以上も前のことです。
デジタル機器や仕組みの導入が進み、
事務業務の効率化が大幅に進みました。

その変化のあおりでしょうか、
当時確か40歳代後半の方
(以降、大先輩と称します)が、間接部門(事務職)から
営業部門に(一般スタッフとして)異動されたと聞きました。

赴任先は、アンリツの中でも
お若い方が多く、民需バリバリのセールス部門。
新規顧客獲得も重要ミッションのセクション。

大先輩は、もちろん営業という業務は初めて。
教育係は、大先輩から見れば、
ひとまわり以上年下の方

この教育係の方、私より、いくつか年上の方ですが、
私からすれば『営業の神様』。
キーエンスにも存在しない凄腕の持ち主。

担当した地区の売上実績を、
わずか数年で8倍以上に拡大させるという神業を
簡単に成し遂げる人物・・・

ここで、
ブログをお読みになられている方は
【何か嫌な予感】がしませんか?
そうです。大先輩の試練・教育係からの厳しい指導です。

フロアが違うので、そのシーンを目撃したことがありませんが、
連日、激・叱責が飛び交っていたようです(今現在なら、パワハラ・ブラックでアウトかも・・・

指導(しっ責)一例

『なぜ、○○をお客さまに確認しない?!』
『そんな御用聞きスタイルで、新規獲得なんてできるか?!』
『なぜ、そんなに時間をかける?!お客さまをお待たせするな!』
『いま、他に急いでやるべきことがあるだろう、優先順位を意識しろ!』
『なんのための訪問だ?出向かなくても電話で済む内容だろう!』
『(見積書提出の訪問で)何故アドバイスした肝心なことを聞いてこないんだ?
それじゃ郵送で送ったのと変わらない。単なるガキの使いだ!』

この内容とレベルは、私がキーエンスに新卒入社して、営業所1年目に受けた指導と
ほぼ同じです。
若いうちはともかく、ミドルの大先輩にとっては、大変キツイはず・・・

当然のごとく、大先輩は半分泣きが入られたようです

ある日突然、大先輩が私のもとを訪ねてこられました。
『立石さんて方は、どちらにいらっしゃいますか?』
初めてお目にかかったのですが、
噂に聞いていた通り、お人柄のいい紳士です。

お話を伺うと
『営業部門に異動したのですが、キツクて・・・
特に(教育係の)○○さんの指導が、連日厳しくて、厳しくて』。

それで、落ち込んでいたら、
○○さん(教育係)から、
『キツイの意味がわかっていない。そうだ、今から立石ところに行くように。
立石の指導は、こんな生ぬるいものじゃない。
営業とは何か、立石に指導されてこい』?????に至って
私を訪ねてこられたとか。

ここで、私の名誉にかけて抗議いたしますが、
キーエンス勤務時代に
上記のような、キツイ指導は受けた経験はありますが
そんなスパルタ指導をしたことがありません。
現在の経営コンサルタント活動のコーチングでも
同じです。あくまで冷静に・論理的にです。

ここでキーエンス勤務時代の経験が
アドバイスに役立ちました。
『キツイと思いますが、教育係の○○さんは
会社を辞めろとは、絶対に言わないはず。
一日も早く、強力な戦力となるように、真剣に接しておられるかと』。

この言葉で、大先輩も腹をくくられたようです。
事実、教育係の方から【会社を辞めろ】が発せられることは、絶対に無かったのです。
その後の大先輩については、次回。

上記キーエンス勤務時代の経験は、かつて動画に綴りました。
よろしければ下記をご覧になってください。(視聴時間:5分少々程度です)。

[17]キーエンスで成果を上げられた理由①【初公開】凄腕上司

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