本日は、令和元年(2019年)7月9日(火)
【東京・四ツ谷の経営コンサルタント
元キーエンス(→アンリツ)社員、
中小企業診断士の立石です】

今回のシリーズでは、現在の【デジタルマーケティング】時代到来というトレンドの中で
B2B(BtoB:企業間取引)訪問セールスビジネス(主に製造業)の分野が、
どう関わっていくかについて、
方針、狙い(目標)・範囲、オペレート(スキル・活動)、
支えるフレーム・セキュリティ等のリスク等について、
バラバラと綴って参ります。

前回からの続き(キーエンス退職後、アンリツに転職してから、
自費で参加したセミナーで知り合った、コスメ業界の
マーケティングご担当者から伺った内容です)。

(続き)→→マーケティングという視点では、異なった見方が必要。
「無料メイクを体験されたお客さまが、その場でご納得して頂いてお買い上げ頂ける」は理想であるが、全てがそううまくいかない(売り手の事情など関係無し・・・当然だと納得します)。

ここで、短期的な成果(キツイノルマ等)を求めると、
ご納得の無い状態での販売(いわゆる「押し売り行為」)が頻発する
(キーエンスに勤務していた当時、無策(無謀)な一部経営幹部の方針=悪習とリンクしました)。

必要な視点は、無料メイクを体験された方で、
購入に至らなかった方への継続フォロー。

つまり、「(時間がかかっても)いずれは納得してお買い上げ頂く」を可能にする
販売支援=マーケティング
(販促活動:現在のデジタルマーケティングでは【ナーチャリング】と呼ばれるかと)が重要。
(キーエンス勤務時代、所属した販売グループの方針とも一致していたので、納得)。

特に、私が一番関心を持ったのは、
対面セールスだからこそ、その強みを活かすことができるというお考え。

具体的には、無料メイク実施の段階で、お客さま個別情報の収集活動がスタート。
まずは、アンケート(あるいは対応のカルテ)と称して、
氏名、住所などの連絡先(以上は現在のB2Bビジネスでいうところの名刺情報に相当)と、生年月日をご記入いただく。
(無料なので、ここはお客さまが同意いただける場合が多いとか)。

ところが、(記入方式では回答率が低い)情報がある!
(これこそが、継続フォローに際して最重要の情報らしい)。
これを無料メイク中に、お客さまとの会話で収集する
(会話は、売る為・緊張・警戒心を和らげるだけでないと・・・私はただ驚き)。

その会話で得た重要情報を、
連絡先情報(B2B・BtoB ビジネスでいうところの名刺情報)とともに記録する。

後日、その重要情報を抽出して、通年実施の季節別(製品別)のキャンベーンのご案内、あるいは新たなキャンペーンを立案する。

One to Oneマーケティング】の完成形

ここで整理します。
通りかかる方に無料メイク=『広くPRする』【マス・マーケティング】の活動とも言っていいでしょう。

顧(個)客ごとの、連絡先と重要情報のヒアリングと記録

重要情報の抽出でターゲット選定(絞り込み)

キャンペーンのご案内で再来店を促す活動(当時は、ダイレクトメールまたは、対面セールス担当者による電話案内等が主流)を継続(この継続も肝要)。

(現在、私は上記の重要情報を「コアとなる情報」と呼ぶことにしています)。

よくよく考えると、
上記の流れには、露骨なセールス(押し売り)活動がありません。
キャンペーンのご案内は、あくまで情報提供のスタンスです。
ノーフォローでない一方、しつこい売り込みでもない
(熱心な対応とも受けとられる活動です)。

つまり、見込顧客との関係で、最も重要な適度な間合いを確保しています。
まさに【One to Oneマーケティング】の完成形のイメージがあります。

この仕組みを知った際、
当時のB2B(BtoB:企業間取引)ビジネス
(B2B・BtoBという用語より、[業務用]または[プロ用]と呼ばれていた時代でもあります)のマーケティングは、B2C(一般消費者むけ分野)に、相当遅れをとっていると思いました。

B2B(BtoB:企業間取引)の「コアとなる情報」項目は、B2Cと異なる/ 情報獲得の実現は、対面セールスの(営業)担当者の心がけ次第

現在、B2B(BtoB:企業間取引)・製造業の分野も、
デジタルマーケティング時代を迎えて、顧客訪問を実施するセールス部門は、
縮小すると力説されています。

しかしながら、仮にB2Bの「コアとなる情報」項目を仮に定義できても、
その収集(獲得)は、デジタルマーケティングの仕組みでも難しいと思います。
結局は、訪問(対面)セールス(人:営業担当者)の活動(心がけ)次第です。
もちろん「コアとなる情報」の収集(獲得)には、ヒアリングのスキル(教育)が必要です(といっても、毎度申し上げている【知っているか・否か】・習得は簡単です)。

キーエンスに勤務していた当時、私が取り組んだマンツーマン対応
(今でいう【One to Oneマーケティング】の手法)について考えれば、
同じく「コアとなる情報」の定義・獲得と活用が、上記のお話とリンクしました
(先行・高精度商品の大手ライバル会社アンリツとの競合関係にあっても、業績伸長した理由が理解でき、体系的に説明できるようになりました)。

「コア情報」の定義、獲得と活用で、効果が著しかったのが、ライバル会社との競争、
さらに、いまでいう【クロスセル】等です。
(続きは次回に)

本日綴りました【コアとなる情報】、セミナーでお話しいたします。

なお、上記の【コアとなる情報】については、本年9月開催のセミナー
新社会システム総合研究所:略称SSKさま主催)で、お話しする予定です。
>>>コチラをクリックしてください。

 

さて、経営コンサルタントの立石は・・・
B2B(BtoB:企業間取引)訪問セールスビジネス(主に製造業)を専門。
売上高(利益)伸長にむけた、営業部門強化の他
マーケティング分野のスキルのご提供・フレーム構築・運用等についても
専門・得意であります。
お悩みでしたら、是非ご相談ください。
>>>コチラをクリックしてください。