本日は、平成30年(2018年)12月10日(月)
【東京・四ツ谷の経営コンサルタント
元キーエンス(→アンリツ)社員、
中小企業診断士の立石です】

前回に続き、韓非(子)の話題です。

韓非(子)に記載されていることを
現代の会社経営にあてはめてみると、
君主→経営トップ、
法→ルールと
例えることもできそうです。

約2000年前の中国。
のちの【秦】の始皇帝である秦王の政(セイ)と、韓非が生きた
この時代は、全土が戦乱(生き残ること自体が大変)。
【秦】では、現代の民主主義国家ではあたりまえである
法治主義を採用されたようですが、
秦の法で罰といえば、たいていは重罪(死罪頻発)。

現在の会社では、死罪はもちろん、
正社員にとって死罪にあたる解雇も、
簡単にできない現実があります。
それゆえ、すべてが現在の経営にフィットするか疑問ですが、
少々書き綴ります。
よろしければお付き合いください。
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公私混同はダメ

経営トップ以外の、経営幹部や社員には
公儀(真面目であり、職権を私物化しない)もあるが
私心(自分の地位にしがみつく、己の利益のみを考える)もある。
すぐれた経営者は、決して公私混同しない。
ルールを明確にして、信賞必罰として自分の私心をいれない。
経営トップに公私のけじめが無ければ、
社員が私心に走り、会社の業績は低迷する・・・・
20世紀後半の金融危機~現在のニュース記事にぴったり
あてはまりますね。

一方、キーエンスが成長するのも当然です。
私がキーエンスに新卒入社した時の、創業者から新入社員への訓示
公私の区別をつける』。
かつて、コンプライアンスの記事で綴ったと思います。
→詳しくは、>>>コチラをクリックしてください。

さて、韓非(子)から得た、私の勝手な考えを綴ります。
経営トップや末端の社員が立派(公儀のみに徹する)でも、
社内のルールが整備・徹底されていないせいか、
経営幹部が酷くて、会社が傾くパターンがあります。
(もちろん、最終的な責任は、
酷い人物を経営幹部にした経営トップにあります)。

私が考える経営幹部抜擢のルールを示します

公私混同する社員への幹部教育は、知恵ある「君側の奸」を作るのみ

(こういう人物を抜擢してはいけませんという、戒めです)。