本日は、平成30年(2018年)6月3日(日)
【東京・四ツ谷の経営コンサルタント
元キーエンス(→アンリツ)社員、中小企業診断士の立石です】
前々回より、下記のテーマで綴っております。
【たくさんの見込顧客に対して、長期継続フォローを実施する】
↓<結果>↓
新規取引先を増やして
売上高伸長+自社企画の商品開発の実現を目指す
前回綴りました通り、見込顧客を増やすには、営業担当者にスキルが必要です。
ただ、スキルというものは研修等で習得できることです
(つまり「能力としてできない」という理由は消去されます)。
それでも、見込顧客を増やす活動を実践できない場合があります。
営業部門・営業担当者から発せられる
「忙しい(=時間が無い)ので、手が回らない」であります。
この場面では、経営トップの対応如何で、業績に大きく差がでます。
「忙しいなら仕方がないな・・・」で終わる場合、成長なんて夢物語です。
この「忙しい、時間が無い」には、2つのパターンがあります。
まず、逃げのスタンスです。
新しいことに挑戦したくない社員は、とかく「忙しい・時間が無い」で
済ませる傾向があります。
もうひとつは、長時間労働(残業・休日出勤)で、本当に時間が無いパターン。
たとえば、
私の会社員時代の勤務時間(かつて綴った記事よりの抜粋です:
>>>コチラをクリックしてください)。
キーエンス勤務時代 8:00~21時台(土日出勤無し)
アンリツの拠点勤務時代 7:20~21時台(月2~3日土日出勤あり)
私自身は全く平気でしたが、アンリツ拠点勤務時代は、
健康に影響するほどの労働時間だったと思います。
以上の勤務形態ですと、
「忙しい、時間が無い(よって、活動を増やせない)」にも、真実味があります。
しかしながら、現実は違います。
キーエンス勤務時代は、見込顧客を増やす活動に、まい進できました。
ところが、キーエンスより勤務時間が長いはずの、アンリツ勤務時代では、
見込顧客を増やす活動にまい進したくても、キーエンスほど注力できなかった事実があります。
対キーエンスとの受注競争で、いつも残念に思うことでもありました。
正確には「忙しい、時間が無い」というよりも、
「時間が欲しい、時間がいくらあっても足りない」という毎日でした。
以上のような、長時間労働下での更なる時間捻出については、
正直申し上げて、営業担当者はもちろん、営業部門の責任者であっても改善はできません。
実は、キーエンスのように経営トップが関与しなければ、解決できない内容だからであります。
ただし、経営トップの関与といっても、残業については後回しで構わない。
もっといえば、即時増員も不要です。
実は、たったひとつのルールで解決することなのであります。
アンリツ勤務中に、私と同じく「時間捻出の必要性」に気付いていた方が、
もうひとりいました。
私が拠点に異動後、他部門に異動された元上司(営業部長)です。
(>>>コチラをクリックしてください)
私が、拠点勤務から元の部門に戻った時には、とても残念なことですが、
他の部門に異動されていました。
私の退職まで、1年を切った頃だった思います。
所属部門が違いますが、私的な場で面談した日のことは、今も忘れられません。
業績アップを実現するための「時間の捻出について」の話題となって、
双方同じ見解を持っていました。
当時の私は、既に厭戦(えん戦)気分マンマンで、近々アンリツを去る旨を、
この元上司にオフレコでお伝えしたと思います。
このすばらしい元上司は、
「会社に残り、どんなことがあっても、私は言い続けて会社を変える」とおっしゃっていました。
対して、
私は「営業部長が発信しても会社は変わらない。結果は見えている。
失礼ながら、それは無駄な努力です」と、冷たく言い放ったことを覚えています。
この論争については、私の見解が正しかったと後に証明されます。
以上の(ある意味で苦い)経験は、経営コンサルタントとして独立後、経営支援に際して、
最も役に立つノウハウのひとつとなりました。
つまり、新規取引先を増やして売上高伸長+自社企画の商品開発の実現を目指すのであれば、
「たくさんの見込顧客に対して、長期継続フォローを実施する」ことのみが最短ルート。
その活動には、経営トップによる営業担当者の活動時間が捻出できるか否かで、業績を左右する・・・
この考えは、業種を問わずB2B(BtoB:企業間取引)・訪問営業ビジネスを展開する企業
共通に適用できる、成長のための基本かつ必須の項目だと判明したからです。