本日は、令和2年(2020年)3月24日(火)
【東京・四ツ谷の経営コンサルタント
元キーエンス(→アンリツ)社員、
中小企業診断士の立石です】

電車内の音声なしモニタ。ほとんどが民間のCM放送の中で
厚生労働省からのお知らせ動画
【3月は自殺対策強化月間】を、
何度も目にしていました。

そんな中、先週末の3月20日。
インターネット上で、とても痛ましいニュース。

ほとんど誰もが、名を知る某大手企業。
研究開発部門の30代の男性社員の方。
昨春、課長職に昇進された後に
50代の上司からパワハラ。
体調を崩されて11月から休職。
そして今年1月、自ら命を絶たれたという報道。

当該の上司は、3年前に他社から中途採用された人物。
社内の通報窓口に昨年末、男性へのパワハラを示唆する情報が寄せられ、
会社は、男性が体調を崩したのは、上司によるパワハラ行為の影響があったと認定。
上司を3月末で退職扱いとしたとのこと。

このニュースについて、私見を述べます。
もちろん、パワハラ上司の行為は非難されることです。
しかも、パワハラ事案の中でも、今回は特に違和感があり、
憤りを感じます。

というのも、キャリア等を買われて転職したのだと思いますが、
転職先で数年も経たないのに、よくそんな暴君の振る舞いが
できるものだと、あきれてしまいます。

もしかしたら、前職の会社では、パワハラ的な指導こそが【基本のルール】【昇進の条件】
だったのかもしれません。
いずれにしても、人を死に追いやる人物を
幹部として中途採用してしまった会社側の【人物観】の無さが
今回、露呈してしまいましたね。

すべての会社で、2度と起こらないことを願うばかりです。