本日は、令和元年(2019年)12月28日(土)
【東京・四ツ谷の経営コンサルタント
元キーエンス(→アンリツ)社員、
中小企業診断士の立石です】
前回に引き続き、
不思議と私に懐く「メイ」のお話しです。
単に、おじバカぶりを綴っているだけです。
【幼少期の読書(読み聞かせ)が人生を変える】
社会人になったメイの『読むスピードの速さ』には
毎度舌を巻きます。
話題になった記事を詳しく知りたいと、
二人でPCのモニタ前に並び
ネットニュースを見ます。
メイはチョー速読、スクロールが早い。
『ちょっと待った!』
こちらは、ついて行けない。
メイの母親が心がけていたこと『本の読み聞かせ』
メイが赤ちゃんの時から、母親は
『正直言って、私は勉強が苦手だったので、
何の教育ができるか熟考した』と。
結果、毎日寝る前『本の読み聞かせ』をしようと
決めたそうです。
まず絵本が大好きに。
遊びに行くと、絵本を持って走り寄ってきます。
『ウー・ウー』(読んで・読んで)とリクエスト。
母親に聞いたら、何度も読んでいるらしいので、
飽きないようにと、アドリブで読みました。
まずは、
【翌朝、王子さまがやって来ました。王子さまは、持ってきた
くつが入らない大きな足の、意地悪なお姉さんと結婚しました。
めでたし・めでたし】
メイは首をかしげて、「ウーン????」
そして、もう一冊
【王子さまが、森にやってきました。王子さまは、
眠っているお姫さまにも気づかずに行ってしまいました。
そして、お姫さまは、みるみるうちに、
シワクチャの魔女のおばあさんになりましたとさ。
(絵を指して、ほら、この魔女のおばあさんだよ)
はいおしまい】
ついに、メイが「キーッ」(怒)と。
母親に聞いたら、内容わかっているから、
違うと怒るよ(それ本当?)。
そこで『○○ちゃん(メイ)、世の中そんなに甘くないよ』と
体をすり寄せると、苦笑いのような表情で、
無理やり?ニコニコ。
【あいうえお表】のおかげで、
自分で本が読めるように・・・
2歳過ぎだったと思います。
遊びに行くと、壁に【あいうえお表】が貼られてありました
(雑誌の付録らしいです)。
あいうえお・・・と、絵がリンクしているものです。
例えば、
【いちご】の絵の隣りに、大きく【い】
【みかん】の絵の隣りに、大きく【み】といったものです。
母親が絵を指して「これは?」「い」。
一気に覚えられなかったようですが、
【あいうえお~わをん】まで、全てマスターしたようです。
母親が言うには、図書館に行くのが大好き。
ところが、たくさんの絵本を借りて、
日中から何冊も『読んで、読んで』のおねだりが、
大変な負荷になってきたと。
そこで、文字を覚えて、自分で読んでほしいというのが
スタートだったようです。
忘れられない4歳時代
いつも、壁にもたれて足を伸ばして読書に集中
(周囲の声には、無反応)。
図書館で借りた「アルプスの少女ハイジ」。
「これ読みたかったの」と。
漢字にふりがながあるにしても、小学校高学年むけ・・・
果たして、4歳が小学校4年生むけの本(絵本でなく図書の部類)を
本当に読めるの???
母親と小一時間話していた時に、
「ああ~おもしろかった」と。
(いくらなんでも、小学生むけの本は無理だろう。
単に読み流しているだけかも???)。
そこで内容を聞きました。
中身を正確に話し始めて、最後クララが・・・が一番
面白かったと。
えっ、完璧に読んでいる(驚)。
読書が人生を変える
小学生時代のメイは、もちろん国語が得意。
担任の先生によると、テストの際は半分の時間で解答し終えて
ずっと退屈そうにしていると(満点解答)。
でも、他の科目はフツーの成績だったとか。
その優れた読解力は、マンガにのみ向けられたようです。
少女雑誌は、「一気に」「何度も何度も」読むためか、
雑誌の紙1枚1枚が、ふやけて雑誌の厚みが何倍にもなる・・・
ところが、その才能を活かすチャンスに巡りあわせます。
予期していなかったハプニング・急きょ中学受験
小学生高学年になった頃、周囲では中学受験の話題沸騰とか・・・
でも、メイの両親と私は同じ考え。
「義務教育の中学校は公立でいいだろうと(私立受験には無関心)」。
私の世代では、ご近所で私立中学に進学していたのは、
超偏差値が高い生徒か、超お金持ちの子女。
そんな折、ご近所の方々に、入学予定の公立中学校の見学会に誘われて
両親が参加。そこで考えが一転します。
当日、先生が参加者の先頭にたって、校内の案内と説明・・・
その時、見える範囲に「しゃがんで、たばこを吸っている生徒」。
参加されているご近所の方が「先生、注意しないんですか?」
対して「彼は【自己主張】しているのです。ここで注意をすると
登校しなくなってしまうのです」。
別の方が、「そんなバカな!未成年でしょうが!
私が止めさせますと」歩き始め、
喫煙生徒に向かい「おい!君」と、声をかけたところ、
先生が前に立ちふさがり「本当に辞めてください」と大声を上げたとか。
この教育現場崩壊の光景を見て、メイの両親は、
まず【文部省の役人の子息は、すべて公立中学校に入学させる法律が必要】と
頭に来たらしいですが、
とにかく
「こんなところに、娘を入学させられない・・・」
「借金してでも、私立中学に行かせよう・・・」と決意。
ところが、受験するには塾通いが必須。
受験予定の同級生は、遅くとも5年生から通塾。
6年生からでは間に合わないかもと、一同焦り・・・
塾は成績順クラス。まずは入門早々のクラスからスタート。
ただ、ここで読書で得た読解力と集中力が活きたようです。
みるみるうちに成績が上昇・・・
ただ、算数(実際のレベルは数学?)は、悩んだようです。
母親に質問すると、「▲▲にいちゃん(私の呼び名)に聞きなさい」と。
しまいには「わからない、聞くな!▲▲にいちゃんに聞きなさい」」と
お叱りを受けたみたいで、私にヘルプの電話。
そこで夏休みに特訓、
例えば、(これって小学生レベルではないはず)
A:B=C:D→AD=BC(内項の積と外項の積との関係)
A/B=C/D→AD=BC(分数のけさがけ)
私立中学受験と驚きの結果
世間と同じ2月に受験。
電話があり、合格したよと。
驚いたことに、1校は特待生で合格(入学金・授業料、全額免除。数名の枠だったらしい)。
発表を見に行った、おとうさんの見間違いでもなさそう。
もう一校、第一志望(受験する中では偏差値が高い)の受験が残っているが、
そこは特待生制度無しなので、本人も家族も現在はヤル気無し状態とか・・・
電話の向こうでメイが、ふざけて絡んで来るお父さんを懲らしめているようで、
「痛い・痛い、ごめんなさい・ごめんなさい」と、お父さんの悲鳴が聞こえます。
受験モード終了に納得。
入学手続きの時、母親が「もしかしたら、間違いでした。費用が要るかも」と、
札束持参し窓口へ。
その際、「◇◇さんは、特待生入学ですので、本日のお支払は不要です」と。
窓口の方の声が、後ろに並ぶ方にも聞こえたようで、帰り際に視線を浴びたと。
そこで、初めて特待生入学を実感したと。
子供の頃の「読み聞かせ」が、『読書好き』となり、道を拓いたのです。