本日は、令和元年(2019年)11月3日(日)
【東京・四ツ谷の経営コンサルタント
元キーエンス(→アンリツ)社員、
中小企業診断士の立石です】

本日はマスメディアと政治の話題です。

私は、思想的に【ほぼ真ん中】だと思いますが・・・

世間には、いろんな考えの方がいて、
相対的な見方で、
左側にいる方からは【右寄り】とみられ、
右側の方からは【左寄り】と解されます。

よって、【歴史・政治・経済など】の記事内容については、
どうぞご容赦頂くか
記事自体をスルーしてくださいませ。

新しいメディアの登場のたびに
世界が変革した歴史があります。

ちょうど80年前のことです。
ドイツのポーランド侵攻で第二次世界大戦がはじまりました。

当時のドイツは、ヒトラー率いるナチスドイツ。
(こういう歴史を2度と繰り返さないためにも)、
お若い方々には
ナチスの蛮行(特に【SS:親衛隊】・【ゲシュタポ:秘密警察】による
大量虐殺・戦争犯罪)について、
いちど学習されることを、おススメしています。
(私が経験した通り、かならず気分が悪くなると思いますが)。

その2年後に、ナチスドイツと開戦となったソ連にも、ヒトラーと並ぶ
スターリンという独裁者がいました。
独ソ戦争前の【大粛清】と、ウクライナで行った【ホロドモール】等、
これはナチスの悪行に並ぶものです。
ソ連は、レーニンによる暴力革命で、
出現した共産党独裁の国です(国民投票の選挙で選ばれたのでありません)。
レーニンの死後、トップに就いたのは、
(存命中のレーニンが『こいつだけは後継者にしてはいけない』と名指しされた
)そのスターリンでした。
ヒトラーは敗戦で自殺しますが、スターリンは天寿を全うします。

ここで、ナチスドイツはソ連と違って、
革命でなく選挙の投票で台頭した事実
歴史の教訓として、忘れてはいけません。

ナチス党は、最後まで国会で過半数をとれませんでしたが、
議席が一番多い第1党になったのも
普通選挙の結果です。

その後、国会議事堂放火の事件があり、
対立する共産党などの政党・議員を弾圧して排除。
いかなる法律も国会の審議無しで
政府が制定できるといった、滅茶苦茶な全権委任法を可決。
基本的人権は否定されて、反対する人は
逮捕され、収容所送りとなります。
そして戦争への道に進みます。

そのヒトラーが、選挙運動で最大限に活用したのが、
ラジオと映像(テレビはありません、映画のイメージで良いでしょう)。

ヒトラーが語ったとされる
大衆の多くは無知で愚かなので、
わかりやすい言葉で、繰り返すことが重要
大衆は小さな嘘より、大きな嘘を信じる』という確信のもと、
独特の口調で語る演説を
何度もラジオ放送することで、有権者の心をつかみます。

映像も利用します。
プロパガンダ(政治的宣伝)映画である、
ナチス党大会を伝えた『信念の勝利』も
制作されました。

テレビの普及と報道

1970年代のベトナム戦争。
現地の悲惨な映像が
米国の家庭で視聴されることで、
国内で反戦デモが頻発。
反戦世論の高まりで
終結させる方向に向かいます。
これは、テレビ報道の
プラス効果といったところでしょうか。

テレビの報道、その問題点

ご年配で、30年以上前から
大手メディア(特にテレビの報道)をウォッチしている方と
お話した際に、興味あることを伺いました。

切り取り報道と誘導

ニュース放送前の編集
それは問題無し(報道の自由)。

ただ、前後を切り取られて放送される場合がある。
例えば、政治家の失言。

おまけに、その失言報道の最後に
(○●大臣(議員)の発言は)、
『反発が予想される』『物議を醸すことになりそうです』。
これが余計。世論誘導に近いものがあると
(事実の報道と主観が混同しているわけです)。

そして忖度(そんたく)

ブラック企業の話題を一例に。
「ブラック企業大賞企画委員会」が毎年
『ブラック企業大賞』を発表しています。

2013年に名指しされた大手居酒屋チェーン
(過去のことなので、社名は書かないでおきます)。
当時、大手メディアの報道もあって、世間から徹底的に叩かれましたね。

ところで、
翌年と翌々年の『ブラック企業大賞』授賞された企業を
知っていますか?に
私は答えられませんでした。

企業名は書きませんが、
超有名企業です。
『ブラック企業大賞』は『ユーキャン新語・流行語大賞』のように
毎年発表されているのに、その年は大きく報道されなかったそうです。
これは『忖度(そんたく)』に、間違いなさそうだと。
その根拠は簡単。
CM等の広告費が収入源であるマスコミにとって、
広告主のお客さまを批判する報道は回避・・・そういう忖度(そんたく)が
働いたに違いないと。

そしてインターネット放送が台頭する時代に。
『切り取りなしの発信』『忖度(そんたく)無し』

インターネットを介した動画の共有サービス、生配信(生放送)が
可能な時代となりました。
代表的なものがYouTube
誰もが無料で利用できます。
利用に際しては、
もちろん規定があって、暴力的なものなどは排除されますが、
表現の自由は保障されているようです。

注目される『N国党の立花党首』

YouTubeで、切り取りの無い情報、自身の考え方を
連日配信されています。

かつて、ワンフレーズで語る政治家が、
人気を博しました。
ところが、切り取り無しの動画配信という
手法が出現することで
従来のワンフレーズ型の政治家は、その薄っぺらさが露見して
生き残れない時代となりそうです。

お若い方のほとんどが、テレビや新聞でなく
インターネットで情報を収集している時代

現在の選挙は、毎度低投票率。

しかも、投票所に行くのは、政治家の後援団体やお年寄りがメイン。
動画配信によって、無党派のお若い方が選挙に関心を持つと
政治が大幅に変わるかもしれません。

今後は、おそらく立花氏の手法を真似た政治家が
増えていきそうです。

インターネット(動画配信)時代になっても
有権者に求められるのは、流行や同調圧力に屈せず、
自らで、よく考えて投票することです。

ヒトラーが語ったとされる
『大衆の多くは無知で愚か』
『大衆は小さな嘘より、大きな嘘を信じる』の
いち大衆になってはいけませんね。