本日は、平成31年(2019年)4月3日(水)
【東京・四ツ谷の経営コンサルタント
元キーエンス(→アンリツ)社員、
中小企業診断士の立石です】

世間一般の会社と同じく、キーエンスでも入社してすぐの集合研修で、
モラル(道徳面)での指導があります。
これは、昔も今も不変だと思います。
何せ、創業者が重要としている、教育方針のひとつでもありますから。

かつて『公私の区別をつける』という記事を綴りました。
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今回は、キーエンスで、最大の罪のひとつをご紹介いたします。

あってはならない『時間を盗む』こと

時間を盗む』とは、キーエンスの創業者が語られた
キーエンスで、最も忌み嫌われることです。
営業担当者を例にすると、顧客訪問の外出と称して、
外で昼寝したり、喫茶店で時間を潰す・・・いわゆる【サボり】です。

もちろん、防ぐ仕組みもあります。勤務していた当時から始まったのですが、
訪問前日の上司への外出報告の徹底や、
当日の訪問先へ、上司からの『抜き打ち電話』がありました。

不正が発覚したら、現在は【降格程度】で済むらしいですが、
私が勤務していた当時は、
厳しく叱責されて、自主退職というパターンもあったようです。
当時は、中途採用の方が多かったので(前職の会社の教育方針が異なるため)、
人によって、モラル(道徳)のバラツキがありました。
もっと言えば、前職の悪い癖(サボってもいいという感覚)を、
改めることができなかったのだと思います。

一方、(1986年)円高不況下の就活でさんざん苦労して、
ようやく採用頂いた(採用46名/応募1680名超)、我々1987年4月の新卒入社組
(当時は、本当に感謝あるのみで、忠誠度は明らかに高い)。
創業者から『時間を盗んではいけない』の一言で、以降の不正が
起きうる可能性は、皆無であったと思います。

実際に『抜き打ち電話』される同期の社員を
聞いたことがありません。
これは、行動指針を完璧に記憶しているのと同様、
新卒者は、指示した通りに全員が実行する・守る・・・
その信頼の証が、背景にあったのだと思います。

なお、今年キーエンスに新卒入社される方は、我々よりも
はるかにモラル(道徳)の高い方々に、違いないので、
本日の話題とは無縁ですよね
ご注意:なお、万一モラルの低い人が
運よく潜り込んでも、キーエンスでは必ず発覚しますよ)。