本日は、平成31年(2019年)3月18日(月)
【東京・四ツ谷の経営コンサルタント
元キーエンス(→アンリツ)社員、
中小企業診断士の立石です】
今回フォーカスしているのは、いわゆる『町工場(まちこうば)さん』。
小規模企業の製造業(切削・板金等の受託加工)で、特に零細(規模でいえば数名)企業。
外部環境の変化で、1件あたりの発注数量が少ない状況下で、受注(金額)を増やすには・・・前回ブログの続きです。
まずは、
◆取引件数(お客さま)を増やすこと
あるいは
◆受注単価をUPさせることが必要ですね。
以上、共に意識したいことですが。
結論から言って、これから新たに取り組み始めるのなら
後者に注力した方が得策かと思います。
◆取引件数(お客さま)を増やすこと:『外に活路を求める』
社長さんが、飛び込み訪問等の営業力で新規取引先を増やすというのは、すべての企業で真似できないことです。
よって、『外に活路を求める』という発想になるのは当然です。
他社との連携(作戦と実行の会合)
昔からよくあるパターンです。
機械加工だと板金専業と切削専業等、異なる分野の社長さん同士が集まって
知恵を出し合う。
てっとり早いのは、現在取引のある顧客に、他の社長さんを紹介または仲介で販売しあうことで、取引先を増やすことに成功することもあります。
ただ、互いに融通しあう取引顧客にも限りがあるので
それ以上の顧客を増やすとなると、
『誰が顧客を新規に開拓するか』となって、話は難しくなってきます。
参加される声の大きい複数の社長さんの方針が、あれこれ飛び交うと収集がつかなくなります。
「右向け~右」の号令だらけで、参加メンバーの中で号令通りに、右を向く者はゼロ(司令官だらけの会合)。
『船頭多くして船山に登る』どころか、船自体が進まないパターンです。
会の参加に嫌気を差した社長さんが、次回からひとり減り、ふたり減り・・・連携が懇親会のみの集まりと化す場合も。
(懇親会は、精神衛生上悪いことではありませんが、実行ゼロの会合の参加に、果たしてメリットはあるのでしょうか?)。
そこで、新規開拓は同業との集まりでなく、中間業者(商社等)に頼ろうという策が
あります。
中間業者(具体的には商社さん)の販路を活用する
もちろん、取引実現ができれば幸いです。
一方、利益を上げるという企業活動の原則から、商社さんも仕入先には低コストを期待しています。
現在、世間相場より高い値段で注文が舞い込んでいるのは、好景気のおかげというだけ。
実は、商社さんが持っていた仕入ネットワークのキャパを超える数量分の割当てだけかもしれません(つまり、先行きが不透明)。
それに気づかれて、他力本願はダメだと、自社で販路を見出そう・・・・と、
世のトレンドである新規顧客開拓を目指して、ホームページ開設という施策もあります。
ホームページの開設
ホームページ開設で、新規取引先獲得に成功することは、事実としてあります。
但し、ホームページがあるから、業績伸長するとは断言できません(検索で上位ヒットするのは、なかなか難しいことです)。
次回は、注力したい
◆受注単価をUPさせる方策について綴ってみます。