本日は、平成30年(2018年)2月4日日曜日
【東京・四ツ谷の経営コンサルタント 元キーエンス(→アンリツ)社員、
中小企業診断士の立石です】

1987年、新卒で入社したキーエンス勤務時代。
いわゆるレーザ光を用いた非接触変位計の分野で
その高い精度で、他社を圧倒していた
ライバル会社、そのアンリツの光マイクロ。
(光マイクロ®は、アンリツ株式会社の登録商標であります)。

形式KL130Aが、当時の最高精度。その性能項目である
【直線性】は、>>>コチラをクリックしてください
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前回は、私がアンリツに転職後、
ありがたくも製品化に関与させて頂いた新商品、
光マイクロの進化版(独走商品)ともいえる、
ピンタイプ光マイクロについて、綴りました。
↓下記は【光マイクロ新製品情報リーフレット】より抜粋です。

当時、三角測量方式では、
理論的に無理だとされた、ストローのような極細タイプのセンサヘッド。
ストロー(実際は角柱の形状)の幅は、何と10mm(1㎝)以下です。
完成品のいろいろなスキマに投入して、変位を測定できるという
他社には存在しない、革新的な商品でもありました。

更なる進化で完全に独走
ストローの幅は10mm(1㎝)以下のサイズのまま
カメラが内臓できる!

当時、光マイクロの最高精度タイプ(KL130A)の
ビームスポットの直径は、10μm(1/100mm)。
お客さまによっては、
測定する位置を拡大して欲しいというニーズがありました。
それに対して、
アンリツは、CCDを応用した独自のカメラを設計して
既に実現済でした(もちろん業界初)。
下記は、そのCCDカメラ応用のシステムです
↓下記は、同じく【光マイクロ新製品情報リーフレット】より抜粋です。

これも、キーエンス勤務時代に、
アンリツが投入した新製品のラインナップのひとつで、
お披露目の展示会で、私が圧倒された商品です。
(私が圧倒された、アンリツ展示会の様子については、
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このCCDカメラは、センサヘッド部の外側に取り付けるものでありました。
前回綴った、センサヘッドの先端が、ストロー状の細いサイズである
ピンタイプ光マイクロの企画・開発の段階で、私は無理かな?と思いつつも、
ひとつの提案をしました。

それは、ストロー状の細いサイズをそのままに、
カメラを内蔵できないか?というものです。
(内心は、こんな細いサイズに、
カメラの内臓は無理だろうと思っていました
外付けでも、止む無しかなと・・・)。

ところが、ほどなくアンリツの開発・設計エンジニアから回答があって、
『やります・できます』と。
エッ?本当ですか?と驚いたところ
『完成した後に、追加で
カメラ内蔵云々は難しいのですが、予め必要とわかれば、
そのように変位測定の光路を考えて、設計すれば良いわけですから』と、
クールにサラリ。

その後、公言された通りに、カメラの内蔵も可能となりました。
変位測定とカメラの画像信号が、それぞれ別系統で独立しているため。
変位測定あるいは拡大観察の一方、または両方が可能という機能を持ちました。
スリム形状で一歩進んでいるところに、測定箇所の拡大機能で
2歩進んだ測定機器に進化したわけです。

キーエンスからライバル会社のアンリツに転職。
『高い報酬より必要な何か』を
実際に体感したシーン。

その後、開発・設計エンジニア部門から
『ほぼ完成しましたので、見に来てください』と、お招きを頂きました
当日、この機器を実際に手にした感動は、忘れられません。
鳥肌どころか、しみじみと感嘆いたしました。
【アンリツの技術部門って、恐ろしいほどハイレベル!】と。
私にとってアンリツは、まさに夢が現実になる会社であったのです。
キーエンス退職後、アンリツの最終面接試験で感じとった
人生には高い報酬より、必要な何かがあるのだろう』を
実際に体験できた、ひとコマでありました。
(アンリツに転職する際の、最終面接試験の様子は、
>>>コチラをクリックしてください)。