本日は、平成30年(2018年)1月26日金曜日
【東京・四ツ谷の経営コンサルタント 元キーエンス(→アンリツ)社員、
中小企業診断士の立石です】
22日は都心も大雪。気温の低い日が続き、
ただいまも、解けずに残っているところがあります。
前回に続きまして、
いわゆるレーザ光を用いた非接触変位計、
私が惚れ込んだ、アンリツの(光マイクロ®)について綴ります。
光マイクロは、キーエンス勤務時代にライバルとなった機器で、
その性能に、私は圧倒されたのであります。
(光マイクロは、アンリツ株式会社の登録商標であります)。
今回は、前回綴った直線性とは異なる性能項目、
【安定度】について綴ります。
以下の写真や記事は、
光マイクロ 総合カタログ CAT.NO.46368-2からの抜粋・引用となります。
photo:カタログP2頁より抜粋
photo:カタログP14頁より抜粋
光マイクロ 総合カタログ CAT.NO.46368-2の『P12』の際に盛り込んだ内容が以下です(抜粋いたします)。
記載の中に、【安定度】が確認できると思います。
当時のキーエンスのカタログには、記載がなかった性能項目でありました。
以下は、アンリツの開発エンジニアの方から、レクチャー頂いた記憶であります。
【直線性】・【繰返し性】に加えて、
実用上の性能を記載することが必要であると・・・
センサヘッドは取り付けて利用するのだから・・・
安定度とは、標準資料とセンサヘッドとの間を鉄基板で接続し
温度変化させた状態の性能とのこと。
つまり、センサヘッドと鉄基板の膨張・収縮の合計のデータ。
実用上の性能を、明示しているのであります。
当時、たくさんのお客さまから、正直なデータ記載と評価されました。
【さすがはアンリツだ!】と、お褒め頂いた項目でありました。
センサヘッドの材質にも秘密あり・・・
アルミダイカスト?
精密計測機器では、あり得ない
さらに、安定度向上の為、センサヘッドの材質にも
こだわりがあると伺いました。
アルミダイカスト(鋳物)でしょうか?と質問したところ、
それはあり得ないと。
あえて、鉄を採用したとレクチャーされました。
コストより性能重視という観点だそうです
(でも、この光マイクロは当時のキーエンス対抗品より
希望小売価格が安かったので、不思議な気分でした)。
もちろん、ただの鉄でなく【特殊なノウハウ】があります。
そこは、今回秘匿とさせて頂きます。
何回かにわけて、綴って参りましたが、
当時の光マイクロ(いわゆる【レーザ光を用いた非接触変位計】)は、
業界最高レベルでありました。
【直線性】・【繰返し性】以外の性能項目でも、
他社を圧倒する機器が多々ありました。
『オリジナル&ハイレベル』の下、進化する光マイクロ
その後のアンリツは、ライバル会社が追随できない機器の開発に
まい進いたします。
所属した営業部門で、
直属の上司が前面にでられて、製品化に至った
『4眼(よんがん)光マイクロ』
アンリツ勤務時代、最もお世話になった直属の上司については、
>>>コチラをクリックしてください
そして、時を同じくして
ありがたくも、私を商品企画の責任者として頂き、
直属の上司と、開発・設計エンジニアの全面的な後押し・・・
結果、身震いする程の先進的な光マイクロが誕生。
センサヘッドをストロー状に小型(極細)化された
『ピンタイプ光マイクロ』。
機会あれば、それらの想いを綴りたいと思います。
なお、進化した機器の写真は、次回に掲載する予定です。
追記:『ピンタイプ光マイクロ』のブログ記事は
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