本日は、平成30年(2018年)1月12日金曜日
【東京・四ツ谷の経営コンサルタント 元キーエンス(→アンリツ)社員、
中小企業診断士の立石です】

本日は、前回に続きまして、
私が惚れ込んだ、いわゆるレーザ光を用いた非接触変位計、
アンリツの(光マイクロ®)について綴ります。
(光マイクロは、アンリツ株式会社の登録商標であります)。
今回は、性能項目である
【直線性:Linearity】について、なるべくわかりやすく綴るとともに、
当時、キーエンスのライバル会社であるアンリツに転職した
私が、そのアンリツの技術に圧倒された思い出なども
語りたいと思います。

重視すべき性能項目【直線性:Linearity】について

前回同様、以下の写真は、
光マイクロ 総合カタログ CAT.NO.46368-2からの抜粋・引用となります。
photo:カタログP2頁より抜粋
photo:カタログP14頁より抜粋

【直線性:Linearity】とは?

当ブログをご覧になっている方は、エンジニア以外の方(文系の学生さんや営業担当の方、経営者の方)も、多々いらっしゃるようですので、なるべく単純に。
(正確な表記でないかもしれませんが)、
直線性(Linearity)とは、あえてわかりやすく表現すると、
絶対精度といえば、ご理解しやすいかも。
例えば1mm単位の目盛がある定規。
0→1㎝まで、1mm単位の目盛があります。
1mmの部分、2mmの部分・・・3mm・・・10mmを示す長さ自体を
つきつめて、各々どれくらい正確なのかという意味合いです。

以下は、同じくアンリツの光マイクロ 総合カタログ CAT.NO.46368-2用語説明(P25)よりの抜粋です。

30年前当時、最高精度を誇った
アンリツの光マイクロ®(KL130A)
直線性(Linearity)は、±0.08μm以内!

カタログ記事の抜粋になりますが、
MR(測定範囲:メジャーレンジの略称)=KL130Aの測定範囲160μm(‐80μm~0~+80μm)
直線性(Linearity)は測定範囲の±0.05%以内。
単純計算で
∴ 測定範囲160μm内では、どの位置でも直線性(Linearity)は±0.08μm以内

単位については、既に綴りましたが、1μm=1/1000mm。
キーエンス在職中に眺めていたアンリツのカタログ・・・
(この総合カタログより以前に、発行されていたものです)。
当時、その凄すぎる高精度に戦慄を覚えました。

もっと驚く直線性(Linearity)±0.08μm以内の
裏付け(いわゆるevidence)

アンリツの開発・設計のエンジニアの方から、
レクチャーを受けているときのことです。
その裏付け(いわゆるevidence)にも驚愕いたしました。

上記のグラフを、再度ご覧ください。
論理的思考の方(特にエンジニアの方)は、素朴な疑問をお持ちだと思います。
たまたまですが、私も同じ疑問を持ち、アンリツの開発・設計のエンジニアの方に伺いました。

素朴な疑問。基本(基準)となる【真値】て何?

測定機器(光マイクロKL130A)の直線性(Linearity):±0.08μm以内は、
データ取りの結果として、 理解できると思います。
では、比較する基本の真値(y=Xの直線)の基準は何ですか?つまり、何を原器にしているのですか?
次回、驚異の直線性(Linearity)±0.08μm、
その裏付け(いわゆるevidence)について、綴りたいと思います。

当時、アンリツの開発・設計エンジニアの方との、やりとり…
この直線性の裏付け(いわゆるevidence)を伺った直後の感想。
嗚呼、そうなんだ~】と、深いため息をつきました。

言い換えれば、改めて【これは凄い測定機器だ】と、その奥深さを徹底的に思い知らされた瞬間です。
その感動は次回に。