本日は、平成27年(2015年)7月19日日曜日
【東京・四ツ谷の経営コンサルタント 中小企業診断士の立石です】

土日・祝日のテーマは「バラエティ」で、私が新卒で入社した株式会社キーエンス関連の話題です。当時のキーエンスは中小企業から大企業へ飛躍する頃でありました。現代の中小企業経営者に参考になることも多いと思います。私の頭の中の記憶を綴りますが、もう四半世紀以上過ぎたので、ボンヤリした内容かもしれません。キーエンスを退職して、当時のライバル会社に転職した後も含めて、最近は何事につけ日記を書いておけばよかったと後悔する日々です(笑)

前回ブログのテーマ、「外部環境の変化に対応」の続きです。
事業(企業)が存続するためには、キーエンスのように「外部環境の変化に対応する必要がある」とお伝えいたしました。
ところが、キーエンス級の会社に二歩遅れた世間一般の会社では、外部環境の変化に抗う(あらがう)ことに徹します。正直言って無駄な抵抗なのでありますが、手順も全くデタラメです。事業撤退予備軍、経営破たん予備軍であることに間違いはありません。

外部環境の変化とは、お客さまからのご要求の変化にも相当いたします。
BtoBビジネスの分野でも、自社はもちろんお客さまも同じく、グローバル競争に巻き込まれるため、お客さまの要望は、時とともに厳しくなっていきます。
発注サイド側に立つお客さまは、心ならずとも(本音は申し訳ないと思いつつも)、発注先に厳しい要求をしなければならないケースが増えていきます。
低価格、短納期、更なる高品質、多頻度小口納入、不具合時の即対応etc・・・
キーエンス級の会社に二歩遅れた世間一般の会社では、お客さまの要求の変化に対して、真っ先に「無理だ」となります。日頃、お客さまへの対応が遅い会社でも、この時ばかりは即時の回答(クイック・レスポンス)がなされます。もとより、全社的に検討する手順・ルールなど存在せず、真摯に検討した形跡など存在いたしません。とにかく、特定の部門や担当者の「無理だ」のひとことで済まされる、あるいはそれに流されてしまいます。また、お客さまのご要望が経営トップの耳に入ることもありません。
「無理だ」は、いかなるシーンにおいても「最もラクな回答」であることに違いはありません。現状維持で、新たに何もしなくていいからです。

対して、キーエンス級の強い会社では、「どうやったら、お客さまのご要求に対応できるのか?」に徹します。「実現の為に必要なこと」「阻害する問題点の解消」を徹底的に検討します。さまざまなトライを敢行して、お客さまのご要望に応えます。
当然、こういった強い会社の存在が、二歩遅れをとる会社にとっての「外部環境の変化」(つまり、強いライバル会社の出現)となり、弱い者が市場から排除されるという、自然淘汰が進んでいくわけであります。
ハナから「無理だ」に徹する人物が勤務する会社は、早晩受注競争に敗れます。そして不本意なことに、いずれ会社側から「経営環境が悪化して、あなたを雇用することは無理だ」と、申し渡されてしまうかもしれません(本当に笑えないオチです)。そんな悲惨な結果が待ち受けることもある為、外部環境の変化に抗う(あらがう)ことは無理なのであります。

「失われた20年」。一体何が失われたのでしょうか?
ここで、みなさまも疑問に思うことがあると思います。何故、同じ人間が働く企業で【二歩という差】があいてしまうのだろうか?という点です。 バブル崩壊(1990年代)から20年を「失われた20年」といわれますが、私は「ビジネスマンのマインド(経営者は経営に対する熱意、従業員は仕事に対する熱意)が失われた時代」だと感じています。モラル(道徳)やモラール(士気)の喪失・崩壊も、それに該当いたします。そして、誠に残念なのですが、20年以上経過した現在も依然として、その喪失を取り戻せない企業が相当数あるという事実です。※現在もお手本にしたい古き良き時代のお手本とは、例えばこういうことでしょうね(コチラをクリックしてください)。
お気づきの通り、キーエンスの級の強い会社に一歩近づくには、まずは「無理と言わない」「無理と言わせない」、そして「まず考えてみる」という思考や行動が必要なのであります。
今回も繰返し申し上げます。
「ある日突然、キーエンス級の強い会社がライバルになった時、対処できますか?」

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