本日は、平成26年(2014年)6月1日日曜日

【東京・四ツ谷の経営コンサルタント 中小企業診断士の立石です】

土日・祝日のテーマは「バラエティ」です。先週に引き続き、私が新卒で入社した株式会社キーエンスの話題です。当時のキーエンスは中小企業から大企業へ飛躍する頃でありました。現代の中小企業経営者に参考になることも多いと思います。私の頭の中の記憶を綴りますが、もう四半世紀以上過ぎたので、ボンヤリした内容かもしれません。最近は何事につけ日記を書いておけばよかったと後悔する日々です(笑)

世間一般の会社と同じく、現在でもキーエンスを退職される方は、一定数いらっしゃると思います。私自身がそうだったのですが、もし在職期間が3年以内程度であれば、いまでいう「第二新卒」と定義されるはずですね。世間一般の「第二新卒」の評価は、「中途採用者」ほど期待されず、新卒入社の社員が突如退職した場合の欠員補充程度でしか見られていないのかもしれません。しかし、キーエンスの営業経験者はキャリアが短期間であっても、特にBtoB(企業間取引)の分野のセールス部門では、世間一般の「第二新卒」どころか中途採用者と互角、あるいは、それ以上の実力を備えているはずです。キーエンスの営業経験者は、たくさんのお客さまとの折衝や商談という実戦経験を積んでいます。そのため「この局面、この場合、どう対応すべきか?」など、一般の会社で3~5年の教育期間をかけて身に着ける営業スキルについては、ほぼ在職1年で習得済だと思います。

私が退職した当時より、さらに好業績で有名になった現在のキーエンスの営業出身ということであれば、例え「第二新卒」であっても、労働市場で高く評価され、前途も明るいはずです。私自身の経験でもあるのですが(私のプロフィールはこちら)、新たな就職先で、営業の基本的な業務自体は、うまくこなせるはずです。日々のお客さまへの対応・折衝に際して、上司に事前許可や承認を求めることはあっても、対処の仕方が全くわからないという場面は少ないと思います。

こちらのブログでキーエンスに関する記事を書いているためなのか、時にご相談が寄せられますが、「現在キーエンスに在職中の方」や、新卒またはキャリア採用で「これからキーエンスに就職を考えている方」からの、個別のご相談は全てお断りしています。というのも、正直言って私のアドバイスが参考にならないと思うからです。

しかしながら例外があって、ご自身の意思で既にキーエンスを退職された「第二新卒」の方については、同じ境遇であった私の経験が活かせるかもしれません。個人的な所感ですが、基本的な営業スキルを身に着けている元キーエンス社員でも、今後の進路において、ひとつだけ気になることがあります、

それは、特に私と同じく新卒でキーエンスに入社された方に限るのですが、入社以来キーエンス独特ともいえる企業風土の中でのみ育ったわけですので、転職した際に、世間一般の会社の組織風土とのギャップで、かなり戸惑うこともあるはずです。私も、転職後にショックを受けたことが多々あって、相当なストレスをかかえた経験があります。その後いわゆる「慣れるコツ」をつかんで、結局、独立のため退職するまで10年間勤務できましたが、再就職直後にあれこれ悩んだのも事実です。

そこで、キーエンスを既に退職された「第二新卒」の方を対象(限定)に、今後の新しい進路にむけて私の経験談である「心がけておきたいこと」「知っておくと得すること」等をお伝えする機会を設けたいと考えております。就職のあっせんはできかねますが、1対1の対面によるガイダンス形式で企画してみます。詳細が決まりましたら、ご案内いたします

『元キーエンス社員の回想、通算100回』にして、学生さんむけ、社会人むけ、そして経営トップ・事業責任者むけの記事をまとめてみました(コチラをクリックしてください)。