本日は、平成26年(2014年)1月13日月曜日(祝日・成人の日)
【東京・四ツ谷の経営コンサルタント 中小企業診断士の立石です】

休日・祝日のテーマは「バラエティ」です。昨日に引き続き、私が新卒で入社した株式会社キーエンスの話題です。当時のキーエンスは中小企業から大企業へ飛躍する頃でありました。現代の中小企業経営者に参考になることも多いと思います。私の頭の中の記憶を綴りますが、もう四半世紀以上過ぎたので、ボンヤリした内容かもしれません。最近は何事につけ日記を書いておけばよかったと後悔する日々です(笑)

1987年(昭和62年)5月のゴールデンウィーク明け。
初めての一人暮らしで、いよいよ営業所に初出です。昨日綴った営業所長とのランチ打ち合わせの際、朝礼が始まる8時15分までに出社する指示を受けました。
幸いにして通勤ラッシュとは無縁で、徒歩約20分弱で営業所に到着。配属された営業所は、当時の営業所の中で大所帯の方だったと思います。
これまでのキーエンスの成長を支えたオリジナルのセンサ応用機器の事業部の営業部門。そして今後、大手ライバル会社と本格的なシェア拡大競争に挑戦する2つの事業部。ひとつは基本的なセンサの事業部の営業、いまひとつは主要拠点にのみ置かれた精密計測機器の事業部の営業(そう、私が本社研修で「できることなら、関わりたくない機器」と心に念じていた、高額であると同時に一番難解な測定機器という分野)。以上キーエンス全3事業部がフルに揃った営業所でした。配属時点で、どの事業部の営業担当になるかはまだ未決定です。

営業所に配属されて最初の2週間くらいは、連日19時には退社できたような記憶があります。「担当地区を持つようになったら、そのうち残業も増えてくる。帰れるうちに帰りなさい」。私が配属された営業所の諸先輩は、仕事に対しても自分自身に対しても厳しい方が多かったのですが、みなさん「温かった」と思います。いろいろとお気遣い頂いたことは忘れられません。

営業所に配属されて、いきなり担当地区を持つこともなく、機器の実習とか定期的に先輩と同行訪問で学びました。当時のキーエンスの営業は飛び込み訪問など無く、事前にアポイントを取ってから終日訪問するスタンスです。外出訪問は週2日程度。訪問に際しては、実際の機器(デモ機)を持参してPRします。案内された会議室、時には食堂等の片隅で100V電源コンセントを拝借して機器を実際に動作させて説明するスタンスです。また当時のキーエンスには、機器の無料貸し出しの制度がありました。お客さま側が実験する場合と、製造ラインで実際に機器の実験に立ち会うこともあります。次回はキーエンスの営業所勤務時代、初めての同行訪問・初めての製造ライン実験の記憶をたどりましょうかね…

『元キーエンス社員の回想、通算100回』にして、学生さんむけ、社会人むけ、そして経営トップ・事業責任者むけの記事をまとめてみました(コチラをクリックしてください)。

追記:関連ブログのご紹介
営業所に赴任してから教えられるキーエンスのルール』をシリーズで綴っております
↓その第1回
[236] ①出退社(外出・帰社)時の挨拶は>>>コチラをクリックしてください。

さて、新卒入試で厳しく感じた?ことを
以下の動画で綴りました(視聴2分程度です)。

[4]ここが厳しかったよ・キーエンス【注意・指導編】

YouTube チャンネル登録は
↓こちらからも可能です

ブログを電子書籍にいたしました

タイトル
【私のブログ(元キーエンス社員の回想)セレクト [2]営業所勤務で知ったルールと仕組み編】

ブログを綴り始めたのが2013年頃。
キーエンスは上場企業でありますが、マスコミにも露出しない為、ベールに包まれた企業として、
当時は、誤解や憶測ばかりが飛び交っていたと思います。
「仕事が激務で【30歳代で家が建ち】【40歳代で墓が立つ】て本当?」
【超激務でブラック企業?】・
【楽に稼げる会社?】・・・
そこで、私の勤務実体験を綴ることで『キーエンスはブラック企業ではありませんが、ぬるま湯のような会社でもありません。
それゆえ高い報酬が得られるホワイト企業であります』を、是非知って頂きたいとの想いがあって、時々記事にして参りました。

月日は流れ、アップした記事の数は増えましたが、内容は頭の中のボンヤリとした記憶をつれづれに・・・の程度。
結果、あれこれ・バラバラ・まとまり無し、急に思い出したものを追記したり、複雑なリンクのブログとなってしまいました。
そこで今回、これまで綴って参りました私のブログ記事を、テーマごとにセレクトし、
まとめた内容(改定もアリ)を、電子書籍化することにいたしました。

その【第2弾】が営業編です。

4月に新卒入社して、翌月に遠く500km以上離れた営業所に赴任。
ずっと緊張していた直販営業1年その目の出来事がメインです。

※【目次】
はじめに

※営業所勤務で知ったルールと仕組み編
◆本社研修終了
◇創業者から厳命されたこと
◇全国の全営業所に配属

◆いざ赴任地へ
◇プチ歓迎会(営業所長とのやりとり)
◇出退社時のルール
◇初日から「例外なき・妥協なき徹底」を知る

◆少人数グループ制
◇責任の明確化
◇グループリーダーとグループ統括の責任者
◇『島のような配置』も業績伸長の秘訣
◇即相談・即アドバイスで新人を早期育成
◇密なるコミュニケーション
◇失注から学ぶ

◆営業担当者が毎日外出しない理由
◇顧客訪問(外出)に際して必要な手続き(ガイホウ)
◇帰社後も対面報告
◇連日外出しない思わぬ効果

◆電話応対のルール
◇基本マインド
◇外線優先
◇新人は外線を取るな!
◇電話応対の基本
◇姿勢にも厳格なルール

◆新人営業担当者の成長手順
◇ただ『フツーにやる』だけ
◇さらに『愚直に繰り返す』だけ
◇(余談)他社に見るバラツキの要因
◇(余談)他社に見る『知恵ある怠け者』

◆販売戦術(創業者の妥協なきルール)
◇即納(全品当日出荷)
◇無料テスト機貸出の効果
◇私見、無料テスト機貸出の背景(創業時のピンチ脱却)
◇環境変化に対応した無料テスト機貸出の背景
◇修理に際しての代替機貸出
◇デモ機持参で訪問の効果
◇改造には一切対応しない(新商品のみを市場投入)
◇新しい情報の収集(ニーズカードの活用)

◆全営業担当者が勉強する
◇接待無しで勉強に励む
◇技術製品の直販営業担当者、ほぼ全員が文系
◇ライバル会社の研究
◇新卒入社1年目と2年目以上の先輩との差
◇後が無い・自己完結する営業

◆本当に必要な経費は惜しまない

◆売上高にこだわらない
◇独自の【成果額】での管理
◇バーチャル事例計算
◇答えあわせ
◇値引きの実施について
◇値引き承認時に必携、『電卓』

◆営業実績の見える化
◇全営業所に欠かせない重要な備品
◇巨大な壁紙
◇私の造語、「聞こえる化(聞こえるか?!)」

◆毎月最終日のイベントは天国か地獄
◇毎月グループ単位での達成がマスト
◇天国の達成会
◇地獄の反省会
◇締め切り直前、グループ内での軍議

◆当時の働き方
◇5分前着席のルール
◇朝礼当番とお昼休み
◇労働時間と残業代
◇終業時間以降のタイムテーブル
【終日営業所編】
【終日外出・帰社編】
【前泊出張編】
◇有給休暇取得

◆著者紹介
以上

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