本日は、平成25年(2013年)7月20日土曜日
【東京・四ツ谷の経営コンサルタント 中小企業診断士の立石です】

【土曜日】は教養ネタです。
中小企業診断士試験の話題です。

今回もすべて私見・個人的感想です。

1次本試験まで、2週間となりましたね。昨年10月より 受験指導校に通学されている初学者の方で 再来週の1次試験が 【不合格】となった場合のアドバイスです。試験前に不合格の話題は 不謹慎かもしれませんが、 本気で中小企業診断士資格を取ろうと思っている方には 厳しいですが、参考になると思います。私は、受験指導の予備校講師ではありませんので 受験生のすべての方に、 「絶対合格します」といった営業トークを使いません。 辛口なようですが、現実的な話しをします。

私は、某受験指導の予備校に通学しました。 10月開講、初学者むけの講座でした。講義とは別の、 モチベーションの高いメンバーの勉強会にも 参加させていただきました。当初40名以上いた勉強会参加者も 一次試験直前には20名程度に。
うち、平成22年度第1次試験(7科目受験)合格者は私を含めて6名 →こういう統計データは絶対に公開されません。つまり、一生懸命に取り組んでも 全員合格というのは、なかなか難しいのです。

1次試験不合格となる方の敗因のほとんどは、 「時間が足りない」ことだと思います。かつてブログでも書きましたが 「財務会計」「経済」を冬の間に 一巡させることができなかったために、 「運営管理」「情報」「中小」まで 手が回らなかったのではないでしょうか?

1次試験の正式合格発表の通知は、9月ですが、 受験直後に認定試験機関のウェブサイトで 各科目の正解と配点が発表されます。後に、出題ミスが判明したり、 ご本人のマークミスで合否が微妙な場合もありますが、 「確実に不合格」というのは、 おおよそ早期に判明するのが 例年のパターンです。もし、来年も受験を考えているのであれば、 落ち込んでいる暇は、ありません。 1次試験の学習を、10月まで延期していては、 来年も、今年と同じ結果になります。

いますぐ学習を始めるのです。具体的な対策として、 8月に、手が回らなかった「運営管理」「情報」と 「中小」の中小企業政策部分の 【ノート整理】を実施するのです。 →整理の例はコチラ

あくまで整理ですから、暗記の必要はありません。 音楽を聴きながらでも構わないです。 わずかな作業でも 来年5月以降の貯金になります。「財務会計」「経済」は 暑いこの時期に学習しても 頭に入りません。 涼しくなるのを待ってもいいでしょう。

そして予備校の2次対策講座も始まりますが 欠席せずに 積極的な姿勢で臨みましょう。来年の1次試験とともに2次試験を 一気に終わらせるには、 2次の学習をすすめるチャンスだと思ってください。 (私の2次試験合格は翌年まで持ち越されましたが、 勉強仲間2名が、翌年の1次と2次の一気合格を達成しています)。

そして、この機会に 「中小企業診断士という業務」を知って頂きたいと思います。受験に失敗して反省は必要ですが、 「落ち込んで止まる、前に進まない」方は、 正直言って、中小企業診断士としては適正を欠くと思います。仮に、資格を取得できても、中小企業診断士を生業にすることは とても難しいと思います。具体例でいいますと、 本日何件かの社長さんと面談の予定・・訪問1件目の対応が、失敗したと考えてください。さて・・ 落ち込んだ状態で、2件目の社長さんと面談されますか? 言語道断ですよね。中小企業診断士試験には、適正試験の性格が 埋め込まれていると思います。1次試験一科目の経済が難関・・・2次試験の一科目が難しい・・・ それで当日ペースを崩してしまう。 以上は、適正の評価結果と 個人的には考えています。中小企業の経営者は、日々「命がけ」です。 それに対して、 中小企業診断士も強くあらねばならないはずなのです